宮崎ひでじビール

宮崎のワイナリー「都農ワイナリー」とのコラボレーション!

ワイン醸造用ぶどうの栽培過程で生まれる「摘果ぶどう」。本来は捨てられてしまうこれらの果実を有効活用することで、未利用地域資源を生かしたクラフトビールとして生まれ変わらせました。

果皮と摘果ブドウならではの酸味と青い香りに、ビール酵母による華やかな発酵香が融合し、これまでにない爽やかで奥行きのある味わいを実現しています。

摘果ぶどうとは?

都農ワイナリーさんでは、キャンベル・アーリーという品種のぶどうを栽培しています。栽培の過程で、ぶどうの房ができ始めた頃、実がたくさん付きすぎると栄養が分散して、粒が小さくなったり味が薄くなってしまうことがあります。そのため、より良い実を育てられるよう一部の実を摘み取る(間引く)作業を行います。この時に出る間引かれた実が「摘果ぶどう」です。
摘果ぶどうはまだ甘味はなく、酸味が強くてグリーンな香りが強いのが特徴です。捨てられてしまっていたこの摘果ぶどうを、ビールと組み合わせることで新しい価値を生み出しました。

アグリーダとは?

完熟前のブドウから絞られる酸味のある搾り汁のこと。爽やかな酸味とほのかな苦み、渋みがあり、レモン汁やお酢の代わりに料理やソース、ドレッシング、ドリンクなどに使われ、古くからギリシャやヨーロッパでは調味料や薬として利用されていました。

セゾンビールとは?

セゾンビールとは、ベルギー発祥で「季節」を意味する名前を持つ、農作業の合間に喉を潤すために造られた伝統的なビアスタイルです。フルーティーでスパイシーなアロマ、ドライな酸味、そして爽快な喉越しが特徴で、今回の「摘果ぶどう」との酸味との相性を考慮しスタイル選定をいたしました。

地域の連携から生まれたサステナブルな挑戦

「都農キャンベル青葡萄 アグリーダ・セゾン2025」は、地域内連携の象徴でもあります。
都農町・延岡市を拠点に活動する2つの醸造所が、垣根を越えて共創することで、「美味しさ」と「社会的意義」を両立した製品が誕生しました。尚、両醸造所は県内の「みやざき発酵文化ネットワーク」会員でもあり、「発酵で宮崎の未来を醸す」という当会のチャレンジの一環でもあります。

又、このコラボレーションは、持続可能な社会の実現を目指すSDGsの観点からも、未利用資源の活用、地産地消、地域経済の循環を促進する取り組みとして位置づけています。

開発担当者コメント

株式会社ひでじビール 醸造責任者

「摘果ぶどうならではの酸味とセゾンビールの個性が融合した、唯一無二の味わいをぜひ体感してください。地域資源の未来を拓く、そんな一杯に仕上がりました。」

株式会社 都農ワイン 赤尾社長

「ブドウ栽培の副産物の摘果ブドウが、新たな命を得てビールになる。これからの地域農業の可能性を広げてくれる取組みだと感じています。」

醸造士のこだわりポイント

摘果ぶどうの特徴をどう活かしましたか?

初めて摘果ぶどうを試食したとき、インパクトのある酸味を感じました。キレがありスパイシーなセゾン酵母が、この酸味のある摘果ぶどうと相性が良さそうだと思い、ベルギーの伝統的なビアスタイル「セゾン」で醸造することにしました。

どんなホップを使いましたか?

「ネルソンソーヴィン」という、白ぶどうやワインのような香りが特徴のものをメインに使用しました。加えて、ウッディ・トロピカルな香りを持つ「シムコー」も一部使うことで、ビールとしての全体の華やかさ、バランスを考えました。

摘果ぶどうは醸造にどのように使ったのですか?

摘果ぶどうは房から外し、冷凍熟成しました。その後、ベースとなるビールの発酵後半の段階で、タンクに漬け込みました。ぶどうにはタネがあるので、タネを潰してしまうと渋味が出てしまいます。皮に切れ込みを入れる程度の加工に留めておき、ぶどうの香り・甘み・酸味だけをビールにつけるよう工夫しました。

どのような食事と合いますか?

辛口の白ワインのような感覚で飲めるビールなので、濃い目の料理や魚料理などと合わせやすいと思います。チーズやアヒージョ、サーモンのマリネなど・・ぜひお気に入りの組み合わせを見つけていただければと思います。

都農キャンベル青葡萄 アグリーダ・セゾン2025

ビアスタイル:フルーツセゾン(都農産摘果キャンベル・アーリー使用)
品目:発泡酒(麦芽使用比率25%以上50%未満)
原材料名:麦芽(英国製造)、キャンベルアーリー種摘果ぶどう(都農町産)、ホップ
アルコール度数:6.5
容量:330㎖ ボトル
保存方法:要冷蔵10℃以下
賞味期限:2026年5月3日

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