2024 年8月7日・8日にイギリス・ノーフォーク州ノリッチで開催された、世界最高峰のビアコンペ「ワールド・ビア・アワード2024」。第二弾のコラボレーションビール「バーレイワイン」が、濃色バーレイワインスタイル部門の本選にて、世界一「ワールドベスト・ダークバーレイワイン」を受賞しました。
ワールド・ビア・アワードは、英国で年に一度開催されるビールの世界的コンペティション。今回受賞の「Taste」(味覚)部門は、全てブラインドで審査され、ビールのスタイルごとにラウンド1(国内予選代表)ラウンド2(スタイル別世界一)ラウンド3(スタイル統合・カテゴリー別世界一)と分かれ、大手企業を含め世界の強豪ブルワリーと鎬を削る世界大会です。
ひでじビールでは、2015 年からバーレイワインの醸造に毎年取り組んでおり、WBA出品は3 年連続。尚、前回までの大会においても3年度連続で「カントリーウィナー」を連続受賞しておりますが、今回の「スタイル別世界一」は初受賞。
今回、「バーレイワイン」というスタイルが生まれた本場英国での受賞でもあり大変誇りに思います。
なお、2017 年にはひでじビールの「栗黒」がラウンド3、当時国内2 例目のカテゴリー別世界一を受賞しています。
その昔イギリスで生まれ、世界のビール好きを虜にしてきたのは「麦のワイン」の名前をもつ、フルボディ&ハイアルコールのエイジングビール「バーレイワイン」。のどこしではなく、穀物の力強さと、熟成によってでしか生まれない、特別な香気。英国伝統の味わいです。
バーレイワイン“Barley Wine” は直訳すると「大麦のワイン」ですが、れっきとしたビール。大麦をたっぷりと使った濃厚な麦汁をアルコール度数8~10%以上のワインのようなアルコール度数になるよう醸造します。
その味わいは、麦の味がとても豊かなフルボディ。独特のフルーティさとホップの苦味、熟成香も特徴。また、出来立てをすぐに飲むのではなく、数か月~数年にわたる熟成を行うスタイルで、雑味なく、かつ熟成可能なレベルで醸造するには仕込みからボトリングまでの総合的な衛生管理と技術力が必要なビールです。
バーレイワインは、フランスのように葡萄が育たない寒冷地のイギリスで、大麦(バーレイ)を使ったワインのようなビールをつくろうとされたのが始まりと言われています。熟成させ、育てて麦の香り高さとリッチな味わいを楽しむことができるため、クラフトビール好きには特に人気があるスタイルのひとつです。
今回の「生賴バーレイワインラベル」の題材となったのは、人気SF 作家「平井和正」の壮大な宇宙譚「幻魔大戦」の「戦士ベガ」の生賴イラストレーション。醸造士がこのイラストから受けたイマジネーションをもとに複雑で奥深い醸造レシピを作成、完成したのが今回のバーレイワインです。
ブルワーより
ラベルに使われる作品が先に決まった状態で、イメージを膨らませながらレシピを作るのは、初めての経験!『幻魔大戦』の画を観たときの印象を、そのままビールで表現することにチャレンジしました。
・宇宙の舞台から、ビールカラーは暗め。
・戦士ベガの男性的なイメージは、飲み応えのあるフルボディに。
・周りを取り囲む色とりどりの星たちは、マンゴーやパイン、ピーチなど、カラフルなフルーツを連想させるホップを4種類以上使い、複雑で華やかなインパクトのある香りを表現。
瓶内熟成をすると、最初の頃の濃厚なフルーティーさが、シェリーや洋酒のような香りに変化していきます。
毎年いろいろな挑戦をしながら醸造してきた「バーレイワイン」。この特別ラベルの醸造のタイミングでWorld’s Bestを受賞できたのは、生賴先生がくれたイマジネーションのお力添えもあるのかも?ラベルもビールも、どちらも楽しんでいただける商品になったと思っています。
-おすすめペアリング-
少し酸味のある、プルーンなどの「ドライフルーツ」が合いそう。ビールのボディがしっかりしているので、食後酒として重すぎないおつまみとのペアリングがおすすめです。
私たち宮崎ひでじビールは「ビール醸造を通じて食の文化と地域の魅力を伝え続ける」ことを目指しています。
今回縁あって訪れた故生賴先生のアトリエで受けた魂を揺さぶられた衝撃。それは、「私は肉体労働者であり、作業の全工程を手作業で進めたい」と語った生賴先生の「魂のクラフトマンシップ」への尊敬と共感、クラフトマンシップそのものへのオマージュといえるものでした。
宮崎の地から、世界に向け生み出された作品群。ただその業績と魅力はまだ十分に知られているとは思えません。私たちは、私たちの「クラフトビール」を通じて今の世代に、地域に、改めてその価値とクラフトマンシップを伝える意義がある。「日本が世界に誇る偉業と地域の誇りを、クラフトビールを通じて伝えたい」その想いから生まれたのが今回のコラボレーションラベルシリーズです。
代表取締役 永野 時彦
生賴先生のアトリエに初めてお邪魔した際、アートに疎い私でさえ鳥肌が立ったのを、今でもしっかりと覚えています。もちろん生賴先生の作品は見たことがありましたが、「これも生賴先生だったのか」と気付かされた作品が多々ありました。
飲むアートとして、OHRAIファンはもちろんのこと、クラフトビールファンの皆さんにも広く、この商品を届けたいと思っています。
事業統括部長 金井 大
世界そして国内の「観る者を驚かせる」「世界へ誘う」数多の作品がここ宮崎で生まれていた!
そしてその職人=造り手としての姿勢と覚悟を知った時、「生賴範義先生の偉業はもっと広く知られるべきだ」との想いを強く強く感じました。
「ビール醸造を通じて地域の魅力を発信する」私たちにとって新しいチャレンジになりますが、クラフトビールという切り口で先生の作品を紹介頂ける機会、ご縁を頂けたことに感謝致します。
そして願わくば、展覧会等の機会でぜひ先生の生の作品に触れて頂きたい。実際みるその作品の迫力、精緻さ、世界観は一生に一度ならず見る価値ありです!
今後も続くこのコラボレーションから何が生まれるのか、今から楽しみです!
宮崎にアトリエを構え、生涯で3000点余もの作品を描き上げた職人「生賴範義」。その作品のジャンルは多岐にわたり、「ゴジラ」「スター・ウォーズ」「グーニーズ」等の世界に衝撃を与えた映画ポスターや雑誌「SFアドベンチャー」、書籍類の表紙挿絵、商品パッケージ、広告等…。イマジネーションと眼、手から生み出された精緻で臨場感あふれる数多くの作品は、イラスト業界のみならず見る者に衝撃を与え続けましたが、「外部との接触を断ちひたすら仕事に打ち込む」スタイルで、その人物像は広く知られてはおりませんでした。スター・ウォーズ監督「ジョージ・ルーカス」の訪問希望を「仕事がしたい」と断った逸話からも、その人となりが浮かびます。
OCCULTIC BEAUTY
オカルトや超常現象をテーマに扱う雑誌「ムー」は、1979年に創刊されて以来、今なお多くのファンに支持されています。その創刊号の表紙を飾ったのが当作品です。幻想的な美しさ、力強さに加え、未だ解き明かされていない古代文明や宇宙、異世界など、見る者の興味や想像力をかきたてるモチーフが描かれています。「オカルティック・ビューティー」は、雑誌ムーのアイコン的存在としても、今なお多くの読者に記憶されています。
「九州」にこだわった、ドリンカビリティあるオリジナルラガー
ビールの世界では、「ドリンカビリティ」という考え方があります。単に「飲みやすさ」と訳されることもありますが、私たちが目指すのは、「体が自然に求めてしまう!個性を楽しみながら、何杯飲んでも、美味しいビール。」ビールづくりに使われているのは、行縢山(むかばきやま)の滝から流れ来る上質な天然水。
「OHRAIラガー」は、透明感のある軟水の特徴を活かし、味にごまかしのきかないラガースタイルのビール。九州産生大麦の澄んだ味わいによる、ドリンカビリティとホップの個性を際立たせたニュースタイルです。
弊社「九州ラガー」のコンセプトラベル商品となります。
【九州ラガー受賞歴】
「生賴範義展 THE ILLUSTRATOR」概要
[開催期間]
令和6年5月3日(金・祝)~6月16日(日)
*休館日:月曜日
[会 場]
延岡城・内藤記念博物館 企画展示室
[開館時間]
9:00~17:00(最終入場16:30)
販売状況・在庫状況などにつきましては、お店様へお問合せください。
先行販売500本のみの一般流通のため、終売の可能性がございます。クラウドファンディングのお申し込みも受付終了いたしました。